看護師の中でも特に専門性を求められる仕事内容は、耳鼻咽喉科の治療器具や検査手順、眼科の検査手順などでしょう。どの診療科目でも勉強は必要ですが、その科にしかないものや現場で覚えなければならない知識があります。一般的には、看護師の業務内容は医者の診察補助、点滴や注射ですが、耳鼻咽喉科の看護師は吸入器や聴覚検査をするのが仕事の一つになっています。大きな病院ですと検査技師がいますが、クリニックなど小さな病院では一人で何役もこなしてしまう看護師がいるほどです。
耳鼻咽喉科では吸入器の指導も行います。吸入器は医療器具のため、医療従事者以外では患者本人またはご家族の方のみ使用可能となっています。きちんと使わないと喘息の発作が収まらないため、看護師はお子さんにもご家族の方にも指導をします。こうした専門の医療器具の使い方や治療として施すためにはその器具についても知らなくてはなりません。また聴覚検査では7種類の検査があり、疾患の種類によって医師から指示がだされますが、これらの検査器具も使いこなします。
眼科の看護師が専門性が高いと言われるのは、耳鼻咽喉科と同様、検査手順を把握しなくてはならないからです。主に診察補助や注射、採血、点滴が看護師の主な仕事に対して、視能訓練士がいなければ眼科では視力検査を含む目の検査全般も看護師の仕事です。眼圧、眼底検査はもちろんの事、手術の補助も必要があれば行います。眼科の手術はレーシックや白内障など日帰りの手術が多いです。