病院といってもその種類は細分化されており、その分野の中でも専門性の高い診療科に耳鼻咽喉科があります。医療機関の規模もいろいろです。外来から入院患者も受け入れる病院と、個人経営しているクリニックでは看護師の仕事内容は全く同じとはいえません。
この科では、嚥下(えんげ)と呼ばれる飲み込む器官も含まれるため、体の部位としては首から頭までの範囲の分野を担当します。体は一つに繋がっているため、密接に関係するのは、内科や眼科、外科が多いのが特徴です。最近では、花粉症で通院している患者を真っ先に思いつく人もいるでしょう。文字通り耳と鼻に関わる体の器官ですが、中には顔面麻痺や甲状腺がんも対象になることもあります。比較的症状が軽い人が多いことや、季節の代わり目などに患者数が激増するのも他の科とは異なる特徴です。病院の科の中では、比較的患者数が多い科という認識があります。
さらに他の科と比べて、耳鼻咽喉科の看護師の仕事は異なる特徴があります。それは専門的な検査器具や治療器具を扱うのが多いことです。吸入器の一つでもあるネブライザー(Nebulizer)は、耳鼻咽喉科で吸入を行う際に看護師が補佐をします。また聴覚検査の補助も看護師の仕事になります。専門性の高い診療科ともいえますが、探せば未経験でも受け付けてくれる求人は見つかります。ほとんどの医療機関は現場で覚えながら慣れていくため、研修が整っている職場だとさらに良いでしょう。こちらのサイト『看護のお仕事辞典【耳鼻咽喉科】』で耳鼻咽喉科での仕事について予習しておくこともオススメします。